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「二期会・愛好家クラス」2016年前期生(5月開講)募集~まもなく締切

株式会社二期会21では、アマチュア声楽愛好家のためのレッスンコース「二期会・愛好家クラス」を、2005年より開講し、これまで約10年にわたり多くの方の声楽レッスンを行ってまいりました。
先日、3月21日には文京区にあるBXホールにて、今期のレッスンでの成果を披露する発表会を開催。出演された受講生の皆様は、それぞれに実力を発揮され素晴らしい演奏会になりました。
さて現在、「二期会・愛好家クラス」では2016年5月の連休明けより開講する、新年度前期の受講生を募集中です。
この新年度より、主任講師にソプラノ前澤悦子、副主任にテノール成田勝美が就任し、新たな体制にて愛好家の皆様の歌唱力向上のお手伝いをさせていただきます。
申し込み締め切りは、3月25日(金)に迫りました。まだ迷われている方、どうぞ奮ってお申込みください。きっと新たな世界が待っていることでしょう!
◆「2016年前期生」(2016年5月開講)募集概要◆
・オペラや声楽に興味を持つ方で実際に歌唱法などを学習したい方
・声楽を始めてみたい方、ライフワークとして取り組んでみたい方
・受講生同士で協調できる方
 上記について意欲のあるアマチュアの方ならば、年齢・経験の有無は問いません。
●前期受講期間 2016年5月~2016年10月、発表会を含む全18回を予定
●レッスン日時(全6コース、いずれのコースも週1回)
 【水曜】5/11開講
 昼コース(午後2時~5時)、夜コース1部(午後5時30分~7時)、夜コース2部(午後7時~9時)
 【金曜】5/13開講
 昼コース(午後2時~5時)、夜コース1部(午後5時45分~7時)、夜コース2部(午後7時~9時)
 (※夜コースは同じ曜日の1部と2部を相互に聴講できます)
●前期発表会 2016年10月16日(日)に開催予定
●指導
 前澤悦子(主任)、成田勝美(副主任)、大沼美惠子、菊地美奈、岸本 力、北村さおり、
 成田博之、萩原 潤、羽山弘子、吉川健一、他 二期会会員
●受講料 129,600円(税込)
●受講申込
 所定の申込用紙に必要事項を全て記入の上、2016年3月25日(金)まで必着で
 郵便にてお送りください。
 (※いずれのコースも申込書類により厳正な選考を行います。)
▼その他、指導講師プロフィールや手続き方法詳細についてはこちらをご覧ください
二期会・愛好家クラス|声楽を学びたい方へ - 株式会社二期会21
▼募集要項、申込用紙はこちらからダウンロードください
募集案内ダウンロード(PDF形式 173KB)
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宮本亜門×W.A.モーツァルト『魔笛』東京公演、終幕!
7/29(水)鳥取県倉吉市での公演迫る!

宮本亜門演出、リンツ州立劇場(オーストリア)との共同制作、バルテック・マシアス率いるポーランドの映像チームによるプロジェクション・マッピング、「モーツァルトの魔笛」スマホゲームと連動、等など話題も多かった今回のプロダクション。
梅雨が明けて30℃を超える暑さにも関わらず4日公演中3日間が完売し、8,000人を超えるお客様を迎え、熱い公演となりました。その舞台の模様をお伝えします。
写真をクリックすると拡大表示します。
(☆16日、19日公演 ◆18日、21日公演 撮影:三枝近志)

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第一幕。タミーノ(鈴木 准)が、コンピューターゲームの世界に入り込む。
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リンツには世界的にユニークなデジタル・アートとニュー・メディアのためのArs Electonica Center(アルス・エレクトロニカ・センター)があります。
テクニカルな舞台装置と、18世紀のモーツァルトの音楽が交錯する、魅惑の世界。
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カラフルな頭と迫力のバスト(衣裳デザインは太田雅公)、3人の侍女(左から石井 藍、磯地美樹、日比野 幸)が現れ、タミーノは夜の女王の娘パミーナを救い出す旅に出ることになります。
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道案内をする3人の童子。本プロダクションでは少年合唱。ボーイソプラノの透明な歌声に癒されます。
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パミーナ(幸田浩子)と語り合うパパゲーノ(黒田 博)。
モーツァルトが描く人間に、完全無欠な人間はいない、と語った宮本亜門。誰だって弱点はあるし、何かにおびえたり怒ったりする。でも愛し、笑い、ユーモアを忘れない。人間らしい、ということは、未来でも、過去でも同じではないか。
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巨大な脳のカツラをかぶった、ザラストロ(妻屋秀和)とその使徒たち。ある権威に対する懐疑的な姿勢を表すための、風刺的な方法。
(ドラマトゥルク Wolfgang Haendeler(ヴォルフガング・ヘンデラー)氏によるプレ・トークより。通訳:多田羅迪夫)
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ザラストロ暗殺をパミーナに命じる夜の女王(森谷真理)。ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でデビュー、亜門演出リンツ公演で同役をプレミエから数多く歌っています。客席が息をのむ超絶技巧、超高音ハイFを軽やかに響かせ、娘を失った母の深い悲しみから、怒りにたぎる復讐心まで、声の表現力と存在感は圧巻です。
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ザラストロの神殿を逃げ出した、パミーナ(嘉目真木子)とパパゲーノ(萩原 潤)をモノスタトス(青栁素晴)が捕えます。
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タミーノ(金山京介)とパミーナ(嘉目真木子)は、試練を受けることになります。魔法の笛が二人を守るのです。
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人間とは矛盾に満ちているもの、そして愛を見つけ、共に生きていくもの。
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パパゲーノ(黒田 博)はついに、パミーナ(九嶋香奈枝)に出会います。息が合った二重唱、「パ、パ、パ」。

リンツ州立劇場音楽監督のデニス・ラッセル・デイヴィスと演出家、宮本亜門の幸運な出会いから、このプロダクションが生まれました。
▼詳しくはこちらのインタビュー記事をご覧ください
宮本亜門インタビュー~リンツとの共同制作『魔笛』を語る (聞き手・文:林田直樹)|オペラを楽しむ - 東京二期会

人類と生命の未来のために、技術革新の都市リンツから、東京へ贈られたオペラ『魔笛』。
そして当プロダクションは、まもなく7月29日(水)鳥取倉吉未来中心に向かいます!
東京公演を見逃してしまった方、この機会にどうぞ倉吉へ!
▼倉吉公演の配役はこちらから
2015年7月公演 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会オペラ劇場

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パパゲーノ萩原 潤とパパゲーナ冨平安希子がお贈りする、「母の日」の特別なディナー・コンサート at ラリアンス

毎回ご好評をいただいている「ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会」。
8回目となる5月11日(月)は、7月公演『魔笛』の本キャストから、パパゲーノ萩原 潤とパパゲーナ冨平安希子が出演します。ピアノも大藤玲子と豪華な顔ぶれとなりました!
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写真は左から 冨平、萩原、大藤
1月に登場したパミーナとタミーノ(嘉目真木子と金山京介)、3月のクレオパトラとチェーザレ(高橋 維と杉山由紀)に続いて、二期会公演の中からカップル・キャストでの出演です。
▼前回の様子がごらんいただけます
第7回オペラコレクション・ディナー[レストラン・音楽イベント] - ラリアンス
今回、「豊潤な味と香りのオペラ」と題して、ラリアンスのお料理との相乗効果で表現したいものは、〈幸福〉。ディナーのオープニングを『椿姫』のヴィオレッタのアリアで華やかに飾ったあとは、大理石が敷かれたラリアンスの素晴らしい音響にぴったりのモーツァルトでおもてなし。天才作曲家が残した幸福感に満ちた音楽を、冨平と萩原が真心こめて演奏いたします。
当日、ラリアンスでは「母の日フェア」も同時開催中(5月7日~15日)。母の日の記念でご利用のお客様には、さらに特別なコンシェルジュサービスもあるそうです!

201505_lallianceoperavol8.jpg ■■■ イベント情報 ■■■
《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会 VOL.8》
~豊潤な味と香りのオペラ~

日時:2015年5月11日(月) 18:00開店
    第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
    ※ご予約はお好きなお時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
    ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
    ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
    ※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:冨平安希子(ソプラノ)、萩原 潤(バリトン)、大藤玲子(ピアノ)
予定プログラム:
 【第1ステージ】
 ・ヴェルディ『椿姫』より
      「ああ、そは彼の人か…花から花へ」
 ・モーツァルト『フィガロの結婚』より
      「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
      「ひどいぞ!どうして今まで私を」
 【第2ステージ】
 ・モーツァルト『魔笛』より
      「おいらは鳥刺し」
      「ああ、私にはわかる」
      「パパパの二重唱」

▼詳細・ご予約・お問合せはこちらから
ラリアンス・オペラ・コレクション ― with 二期会 ― 第8回|イベント・限定メニュ・お得情報 - 神楽坂ラリアンス
 東京都新宿区神楽坂2-11 電話:03-3269-0007
▼冨平、萩原が出演する、二期会『魔笛』チケット情報はこちら
東京二期会オペラ劇場 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会
 2015年7月16・18・19・20日 東京文化会館大ホール

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びわ湖・神奈川県民ホール『タンホイザー』無事に終演

春にはまだ早い3月10日、びわ湖ホールで幕を開けた、神奈川県民ホール・びわ湖ホール・東京二期会・京都市交響楽団・神奈川フィルハーモニー管弦楽団共同制作公演『タンホイザー』。

びわ湖面いっぱいに水鳥が浮かぶ風景、晴れた早春の週末、期待が高まります。
世界一流の歌劇場で活躍している演出のミヒャエル・ハンペは77歳。故ヘルベルト・フォン・カラヤンと長年にわたり共同制作を行ってきました。彼の舞台人生は、そのまま、社会の変動を映した数々の演出手法の歴史ともいえるでしょう。しかし、時の流行にとらわれない、彼の豊かで優しく、また自然な舞台には、聴衆からの大きな信頼があったようにも思われます。
びわ湖の評判がじわじわと広がって、神奈川県民ホールにもたくさんのお客様。
ワーグナーのオペラは、歌手にとっても、オーケストラにとっても“特別”です。
タイトルロールのタンホイザー役は「テノール殺し」と言われるほど、長丁場の耐久力と表現力が求められる難役。果敢に挑んだ福井敬は、颯爽とこの英雄を演じ、見事な歌唱の連続に熱い拍手が送られました。
写真とともに、公演の様子をお伝えします。
◆びわ湖公演(提供:びわ湖ホール)
◇神奈川公演(撮影:青柳 聡)

歓楽の世界ヴェーヌスベルクは、愛欲の女神ヴェーヌスが支配しています。妖艶なヴェーヌス(小山由美)が引き止めますが、ついに振り切って、タンホイザーは純粋な乙女エリーザベトが待つ、ヴァルトブルク城に帰ります。

◆ヴェーヌスベルクからかえってきたタンホイザー。


「誇り高い私の殿堂に挨拶します!」
エリーザベトの登場。愛するタンホイザーの帰りを喜び、晴れ晴れとした美しさ。清らかな乙女によって救済される、というワーグナー・オペラの定形。


歌合戦のシーン。領主、ヘルマン(妻屋秀和)。堂々として豊かな声が、客席に広がっていき、その存在感で圧倒しました。竪琴をかき鳴らす演技に、ヴォルフラム(黒田 博)、ビテロルフ(萩原 潤)、ラインマル(山下浩司)等は、オーケストラのハープ奏者と打ち合わせをするという念の入れよう。チームワークのよさを感じさせた場面です。


鮮やかに場面を制するエリーザベトを、佐々木典子、安藤赴美子が演じました。


タンホイザーは官能的な愛を歌いあげ、神聖な歌合戦を穢したとして、追放されてしまいます。


エリーザベトは、巡礼に加わってローマに赴いたタンホイザーが許されて帰ることをひたすら祈りますが、その願いは果たされませんでした。
底知れない喪失感を劇的に表現し、同時に清らかさと真の強さを見せ、伸びやかな声で聴衆を魅了しました。


再びヴェーヌスベルクの世界に向かおうとするタンホイザーを「エリーザベト」の名が救うのです。
彼の罪が許されないのと同じく、決して緑が生えることはない、と言われた枯れ木の杖が芽吹き、
奇蹟が起きます。姫の願いはかなえられ、タンホイザーは救済されました。

沼尻竜典芸術監督のもと、最高の歌手の布陣でお送りするびわ湖・神奈川のプロジェクト。
次回2013年公演は『椿姫』に決まりました。ぜひお越しください。
ありがとうございました。

帆かけ舟

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東京フィル<100周年記念>グルリットが遺した功績

日本のオペラ上演史と重なるオーケストラの100年を伝える
~第807回サントリー定期シリーズ~
二期会オペラの歴史とともにある、ともいえる縁の深いオーケストラ、東京フィルハーモニーが生誕100周年を迎えました。
11月18日に開催された第807回サントリー定期のプログラムでは、節目節目となったオペラ作品が取り上げられ、二期会のトップスターが出演しました。
指揮は、すらっと長身のダン・エッティンガー氏。

前半は、ワーグナーの重厚な合唱(東京オペラシンガーズ)に続いて、R.シュトラウス『ばらの騎士』の美しい三重唱。
後半は、グルリット作曲のオペラ『ナナ』。難役と感じさせない山下浩司、萩原 潤と2人のバリトンが好演。そして『ばらの騎士』のゾフィーを歌った吉原圭子が、『ナナ』ではタイトルロール。全くキャラクターの異なる役を見事に演じ分け、魅了しました。
プログラム最後はG.ヴェルディ『アイーダ』ハイライト。二期会を代表するテノール福井 敬がラダメス、アイーダは横山恵子、そしてアムネリスに期待のメゾソプラノ中嶋郁子が登場。エジプト王に出演したジョン・ハオは品のいい風格のある声で注目のバスです。ヴェルディ・オペラの真髄ここにあり、と言わんばかりのエッティンガー氏の指揮でオーケストラも最高潮に。素晴らしいソリストたちのアンサンブルに迫力あふれる合唱、オペラの舞台を観終わったような余韻がいつまでも客席にありました。
厳しい時代にも、音楽を愛し、音楽家を育てた信念の人に感謝しつつ。
▼公演について
第807回サントリー定期シリーズ - 東京フィルハーモニー交響楽団
特別インタビュー:マエストロ外山雄三、グルリットを語る - 特集|東京フィルハーモニー交響楽団
二期会からのソリストは、ソプラノ~吉原圭子、横山恵子、メゾ・ソプラノ~井坂 惠、中島郁子、テノール~児玉和弘、高田正人、福井 敬、バリトン~萩原 潤、村林徹也、山下浩司、バス~ジョン・ハオでした。

帆かけ舟

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迫力の『トゥーランドット』無事に終演しました!(レビュー[2])

東京も30℃を超える暑さが続く中、粟國淳演出『トゥーランドット』の幕を下ろしました。
今回の公演は、「熱気があった」「オーケストラの音に感動した」等、お客様の声もいただき、これまでにないスケール感で盛り上がりを見せました。
公演写真を加え、この夏最大の舞台『トゥーランドット』を振り返ります。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)




福井 敬の凛々しいカラフ、横山恵子のたおやかなトゥーランドット姫、完成度の高い演奏を聴かせたピン(萩原 潤)、パン(大川信之)、ポン(村上公太)、ソリスト陣の勢いに乗り、いずれも高い評価を得ました。皇帝アルトゥムは田口興輔。


二期会合唱団も大活躍。トゥーランドットは、合唱の出番も多く大変な演目ですが、マエストロからの厳しい要求にも見事にこたえ、力強く表情豊かな音楽を聴かせました。

総勢130名が舞台に乗ると壮観です。こちらは1幕。


リュー(日比野 幸)の後ろの人物の表情にも注目。ティムールは佐藤泰弘。
群衆も一人一人、劇中で生きているのです。私たちがそうであるように。


ピン(栗原 剛)、パン(西岡慎介)、ポン(菅野 敦)
3人の大臣がそれぞれの故郷への憶いを馳せるシーン。


官吏、役人、美しい侍女たち。天上の人皇帝アルトゥムは牧川修一。
音楽を視覚的に楽しませ、華やかに彩りました。

7日と10日に代役でカラフを歌ったルディ・パークは、韓国出身。スカラ座をはじめ、世界各地の劇場でこのカラフを歌い、絶賛されている逸材です。

今回リューを歌った新垣有希子は、ローマでの研鑽時代、志を共にした友人でもあります。久しぶりの再会もあって、士気も高まりました。


丹藤亜希子も難役トゥーランドット姫を歌い切り、二期会オペラのデビューを飾りました。


ティムール(大塚博章)はリュウの亡骸にすがり悲しむ。


終幕。

たくさんのお客様に盛大な拍手をいただきました。
また、会場ロビーで行われた、東日本大震災被災地への義援金募金にも多くの方がご協力くださり、4日間の公演で合わせて「329,919円」をお預かりいたしました。この義援金は全額、東京都を通じ、被災地へお届けさせていただくことをご報告申し上げます。誠にありがとうございました。
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)

▼レビュー[1}もあわせてご覧ください。
粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1]) - 二期会blog(2011/7/7)

ZEN,帆かけ舟

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粟國淳演出『トゥーランドット』開幕!(レビュー[1])

王子カラフを当たり役としてきた二期会トップテノールの福井 敬、客席を深い声で包み込む横山恵子のトゥーランドット姫を得て、粟國淳の色彩豊かなトゥーランの国に誘われます。
ローマ・オペラの芸術監督・常任指揮者を歴任し、イタリアオペラを知り尽くしたジャンルイジ・ジェルメッティを指揮に迎え、快調の読売交響楽団が奏でるプッチーニ・オペラの世界。
東京文化会館(上野)の舞台からお楽しみいただきましょう。
★7月6・9日出演組(撮影:三枝近志)
☆7月7・10日出演組(撮影:鍔山英次)

幕が開くと、大きな機械が蒸気が吹く中、重労働に耐えるトゥーランの国(架空の国)が現れる。


3人の大臣。
左からポン(村上公太)、ピン(萩原潤)、パン(大川信之)。
ユーモラスに感じられる面白い音楽ですが、タイミングをピタリと合わせるのは難しいのですよ。
それぞれのキャラクターが際立って、登場するとどことなくひょうきんです。


マエストロ、ジャンルイジ・ジェルメッティ。
オーケストラを自由自在にドライブし、疾走する。


皇帝アルトゥム(牧川修一)とトゥーランドット姫(丹藤亜希子)。
異国情緒あふれる、高貴で光り輝く衣裳にも注目。


女奴隷のリュー(新垣有希子)は、捕えられ拷問されてもカラフの名を明かすことを拒み、死んでしまう。
愛し、その愛を得ることなく、死んでしまう女性をプッチーニは美しい音楽で描き、世の男性はそれを儚いといって賛美するが、そうやって死んでいくリューの姿に、今に続く深い犠牲を感じるのは演出のためであろうか。


最後にはカラフを愛するトゥーランドット姫(横山恵子)。
姫には、美しいだけでなく、その身分の高さゆえ、激しさを秘めた表現が求められ、特別なソプラノだけが歌える役です。
横山は、タイトルロールにふさわしい気品と貫禄を示し、すべてが聴きいるようでした。
冷たく美しい、というだけでなく、感受性の強いまた繊細な女性として、描かれていました。

プレミエ(7月6日)のカーテンコール!

ご来場ありがとうございます。
本公演は休演日を挟んで残り2回、9日(土)と10日(日)。
この迫力のプロダクションをどうぞお見逃しなく。
ご来場お待ちしております!!

▼公演案内ページはこちら
2011年7月公演 G.プッチーニ『トゥーランドット』- 東京二期会オペラ劇場
▼公演当日の情報はこちらをご覧ください(当日券あります!)
いよいよ開幕!!『トゥーランドット』公演当日のご案内 - 2011年07月05日|オペラの散歩道 二期会blog

帆かけ舟

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『トゥーランドット』キャストインタビュー・ムービー

二期会創立60周年記念公演・第2弾 東京二期会オペラ劇場2011年7月公演『トゥーランドット』の公演初日まであと少しとなりました。
制作現場では、稽古の合間を縫って出演者へインタビューをしました。
公演に向けての意気込みや、みなさまへのメッセージをムービーでお楽しみください。
・トゥーランドット姫<7月6日(水),9日(土)>:横山恵子 ~(6/23追加)

・トゥーランドット姫<7月7日(木),10日(日)>:丹藤亜希子 ~(6/30追加)

・カラフ<7月6日(水),9日(土)>:福井 敬

・リュウ<7月6日(水),9日(土)>:日比野 幸

・リュウ<7月7日(木),10日(日)>:新垣有希子

・三人の大臣<7月6日(水),9日(土)>:ピン萩原 潤、パン大川信之、ポン村上公太 ~(6/30追加)

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被災した心に届け希望の力

二期会オペラ講座
-東北関東大震災からの復興を願う渾身の演奏
2011年3月29日(火)、カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」にて通算第30回目となるオペラ講座「親子の邂逅に見る作曲家の心情!」が開催されました。
震災の影響で多くの公演が中止や延期となる中、節電を配慮して会場を従来のスタジオから、照明をあまり必要としない硝子張りのサロンに移しての上演となりましたが、会場は演奏を待ちわびていた満席のお客様で溢れ音楽を通じて心のふれあいの輪が広がりました。
この日は親子の情愛を描くオペラの聴きどころシーンを中心にモーツァルト、ヴェルディ、ドニゼッティ、プッチーニの名曲を出演者たちが心を込めて熱唱し、来場したお客様からは「震災の不安の中で、心までも委縮してしまうような日々を送っていたが、今日は音楽の力が癒してくれた。生きてゆくエネルギーを貰いました」「心が震えました。高揚して体温迄上がったような気がします」など、口ぐちに喜びの声が聞かれました。

通常は連続して一度に歌うことなどあり得ないようなテノールの難曲を鮮やかに歌い、琴線に触れる演奏と技術で魅了した大澤一彰。
(大澤一彰の公式サイトはこちら→オペラ歌手 テノール 大澤一彰
日本人離れした成熟したオーラのある演奏で『シモン・ボッカネグラ』のアメーリアや『ルクレツィア・ボルジア』の難曲を急な出演決定にもかかかわらず見事に自分のものにして、その場に居た人々をドラマに引き込んだ田崎尚美(2月公演『サロメ』ではサロメのカヴァー歌手だったので稽古場で何度もお会いしているのに、こんなに完成度の高い演奏をする逸材だったとは!彼女の二つ違いの妹さんも今春から二期会オペラ研修所マスタークラスに入所するそうです)。
そして、表情豊かな表現と音域の広さを活かして、バリトンからバスの役まで様々なキャラクターを演じ分けたバリトンの萩原潤。
アンコールで大澤が『トゥーランドット』‘誰も寝てはならぬ’、田崎が『シチリアの夕べの祈り』の‘皆さんありがとう’、萩原が『セビリャの理髪師』の‘私は町のなんでも屋’を芝居っ気たっぷりに歌い演じると、会場の熱気はピークとなりました。
青島広志さんの絶妙なトークと解説も加わり、舞台と会場はすっかり打ち解けた空気となり、帰りがけのお客様の明るい表情、寛いだ笑顔が印象的でした。
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左から 萩原潤、青島広志さん、田崎尚美、大澤一彰
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渾身の演奏を終えた演奏者たちの晴れやかな表情、そしてホールのご担当者の「震災後、公演の中止が続き寂しい思いでいましたが、平日の昼間にこんなにお客様が集まるなんて!やはり音楽が求められているのですね」という言葉に、あらためて音楽の必要性と底力を感じながら会場を後にしました。

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